元気に歌を歌ってらっしゃる人もいれば、楽器は演奏できるけど歌は歌っていない人もいて、様々でした。
意志の疎通が思うようにできませんでした。というのも、ご老人が何を言いたいのかよく聞き取れなかったためです。
また、ご老人が私たちに何を求めてくださっているのもかも感じ取ることができず、しどろもどろになってしまいました。
もしかしたら何も求めていなくて、ご老人も困っているようにも見えました。もしそうだとしたら、私は何ができるのだろう。何かしたくても何もできない自分が痛いほど分かりました。
ですが、とりあえず笑顔で話しかけているうちに、ご老人も私に笑顔を見せてくれました。
それが何よりうれしくて、ほっとしました。
私の日常生活では、相手が私に笑顔でいてくれるだけで、こんなにうれしさを感じることはとても少ないです。この施設は、些細なことでも幸せに感じることができ、また本当に大切なことを見つめ直したり、気づくことができると思います。
福祉って、とても温かいなと思いました。ご老人の優しさがすごく伝わってきます。私たちはいきいきとしているご老人のことをよりたくさん知る必要があると思いました。
また、医療現場でこの方たちの存在を忘れてはならないのだと気付くことができたと思います。それは、医療と福祉のつながりについて分かるきっかけになるのではないでしょうか。
私が過ごしたい理想の3日間にするのではなく、ご老人の方々が私たちと一緒に過ごしたいと思っていただけるような3日間にしたいと感じました。施設の方たちとご老人からたくさんのことを学びたいと強く思います。
そして最後に生きるって何だろう。これを考えるきっかけにもしたいと思います。